丈夫な建築 |
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鉄筋コンクリートの丈夫さについて 丈夫な建築というと、地震が来てもびくともしない強固な建築を想像されることでしょう。昭和25年に、欧米の建築技術をもとに、今の建築基準法が制定されたときも、その基本となる考え方は、鉄筋コンクリート造りや鉄骨造りのような強固な建築でした。ことに鉄筋コンクリートの建築は、見るからにガッシリとして、丈夫で長持ちの代表のように考えられていました。 しかし時代が進むにつれ、鉄筋コンクリート造りで頑丈に創ることだけが、丈夫な建築とはいえないことが解ってきました。とくに日本のように地震の多い国では、鉄筋コンクリート造りのような、重量が大きく強固な建物は、高層建築になるとかえって倒壊する恐れもあることが計測されました。後の超高層ビルの実現は、日本の『五重塔』に見られる柔構造の考え方がヒントになっています。 本当の丈夫さとは |