建築工法の比較


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良い建築とは
 住まいの建築を計画している方の中には、プレハブ住宅やツーバイ工法で、と決めている方、鉄骨建築でと思っている方、あるいは、地震を想定して鉄筋コンクリート造りに絶対の信頼を置いている方、そしてやはり木造在来建築に限ると考える方など、多種の建築工法に対するさまざまの考えがあります。
 いったいどれが1番良いのでしょうかとしばしば尋ねられます。しかし良い建築はその人のとらえ方や価値観によって異なります。丈夫さ、住み心地、工期の速さ、価格、デザインなど、ポイントを置くところにもよります。そこでとりあえず、木造在来工法と他の建築工法との比較をしてみます。

増築、改造ができるか
 木造住宅は、ご存知のように、増築や改造が簡単です。居住者の増減に対応できます。プレハブ住宅やツーバイ工法はこの点に弱く、増築しようと思っても断られたり、予想以上にコストがかかったりします。同様に鉄骨建築も向いてませんし、鉄筋コンクリート造りは、一体構造として建てられているので増築は不可能です。
 材木が建築材として使われるためには、植えてから50年以上かかります。それを20年くらいで取り壊すようでは、植林と建築のサイクルが逆になり、ひいては自然破壊にもつながります。日本の商社が東南アジアで、ベニヤを取るために原生のラワンを乱伐して砂漠化の原因を作っていると報道されています。

自然に適した住まい造り
 住まいの建築は、植林という自然循環の中で進められるべきであると考えます。家族が増えたことに対応して増築できなければ10年か20年で建て替えることになります。少なくとも50年以上持つように建てなければいけませんし、100年は耐えられる家を建てるのが知恵ではないでしょうか。
 人の生活の変化に合わせて増築、改造のできる木造在来工法こそ自然の心を知った優れた建築といえます。そのためにも質の高い構造材をお勧めするのです。


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