リビング、ダイニングは、家族団らんのスペースなので、ゆったりとで
 きる空間をつくらなければなりません。キッチンは、火に対する安全性
 と作業しやすい効率性が要求されます。又、リビング、ダイニング、キ
 ッチンの動線をうまく結びつけることによって、炊事・食事・休息が効 率的に生かされる空間となります。ここでは、そんな空間を検討してい きます。
 



・リビング、ダイニング、キッチンは、できるだけ玄関と同一階
  にしましょう。
 玄関〜居間〜食堂〜台所の動線は簡潔にして、日照、採光、
 眺望 条件を満たすように、南側に配置をしましょう。
 通風に対しては 、2ヶ所窓をとり空気がこもらない配置を
 考えましょう。
・床に廊下との段差がある場合は、段差解消スロープなどで段差
 の解消をしましょう。床材は、適度に柔らかで足ざわりがよく
 滑らず、掃除のしやすいもの(コルク系、木質系床材)にしま
 しょう。 毛の長いカーペットは避けましょう。
・手すりの設置は、無理につけず家具などをうまく配置をすれば
 手すりとして有効に使えます。ただしキャスター付きの家具や
 不安定なものは逆に転倒の危険があるのでやめましょう。
・出入り口は、できるだけ引き戸にしましょう。車いすの使用の
 場合は有効幅を800mm以上確保しましょう。
 取っ手は、大き目のものを設置しましょう。
 



・キッチンは、作業動線を短くするため、U型やL型の調理台としましょう。調理台と配膳カウンターの動線をつなげたり 、ハッチを配置して、椅子により作業も検討しましょう。
・調理台の高さは身長に応じ、75〜85cm程度が目安です。車いすの使用の場合は、調理台の足下をオープンにすること で、車いすに座ったまま調理ができます。高さも適切な寸法を検討しましょう。
・シンクの深さは、車いすの使用の場合は、12〜15cm程度としヒザがあたらないように注意しましょう。
・レンジフードや流し手元灯のスイッチは、手元で操作ができるようにしましょう。
・高い位置の吊戸棚や食器棚の収納は避け、アイレベルを中心に収納を考えましょう。車いすの使用名場合は、25〜   140cmの位置にしましょう。


・水栓は、操作性の楽なシングルレバー混合水栓で、伸
 縮自在のハンドスプレータイプがいいでしょう。車いす
 使用の場合は、シンクが浅いので泡沫式の水栓が水
 はねが少なくていいでしょう。
 
・加熱機器は、ガス式と電気式
 があるので主に使う片に合った
 機能を選びましょう。

・万一のために、ガス漏れ警報機や火災警報装置などの設備も検討して見ましょう。



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