体の自由がきかなくなると、寝室での生活時間が多くなります
 ので、適切な広さや万一のときの非難口、排泄場所、換気など
 検討をしなければならない箇所が多くあります。ここでは、安全
 で快適な生活が送れるよう、考えていきます。
 



 寝室は、玄関と同一階に配置して、トイレ・洗面所・浴室は
 隣接しましょう。
 将来のために畳1帖分の収納スペースを確保しておくと後の
 トイレの改装が簡単にできます。
 



・非常時の避難や日常の庭への出入りに利用できるようテラスサッシをつけましょう。テラスへの出入り口に、スロープ の設置やリフトの計画もして見ましょう。
・床は、廊下と同一レベルにして段差をつけないようにして、材質は適度に柔らかで足ざわりがよく滑らず、掃除しやす いもの(コルク系、木質系床材)とします。タイルカーペットも部分的に張替えができるのでお薦めです。毛足の長い カーペットは避けましょう。
・車いす使用の場合の床は、傷がつきにくく、傷が目立たない色や模様を選びます。毛足の長いカーペットは避けましょ う。
・一部分床を40〜50cm上げて、畳スペースを設けると気分転換にも有効です。


・壁の仕上げは、ざらざらしているものは、避けましょう。
・寝具は、ベットが便利です。車いす使用の場合や身体の機能低下がすす
  んできた場合は、昇降機能の付いたベットを検討しましょう。
・手すりは、出入り口や起き上がりの場所に設置します。家具などをうまく 利用すれば手すりとして有効です。
・壁面収納や収納家具で収納量を十分に確保し、収納の扉は、できる限り引 き戸や折り戸にしましょう。
・出入り口は、引き戸とし操作のしやすい大き目の取っ手を使用しましょう 。車いす使用の場合は、有効幅を800mm以上確保しましょう。
 


・照明器具のスイッチは、枕元で操作ができるようにリモコン式にします。光源が、直接目に入らない位置に設置
 しましょう。
・空調計画は、床暖房が空気が汚れなく、安全なのでお薦めします。エアコン使用の場合は、直接身体に吹き出し口
 が当たらないようにしましょう。
・できれば、ミニキッチンや洗面台などの設置も検討しましょう。
・緊急時のために、呼び出しコールの設備も検討しましょう。
  



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