浴室(入浴)は、疲れやストレスを解消する一番の場所ですが、
転倒をおこす一番多い場所でもあります。又、できる限り排泄は、 自分でおこないたいものです。安全でスムーズな排泄と入浴がで きでば、自分でしようとする意欲もわいてきます。ここでは自立に 向けての配慮を考えていきます。。 |
・脱衣室は、寝室に近い場所に配置し、台所からのアクセスも考慮しましょう。車いすの使用も考えて、ベンチの設置や 介助者のスペースを確保するために、1820×1820mm以上の大きさをとりましょう。
・入り口の戸は、引き戸が望ましく、扉に換気ガラリを取り付け車いすの使用も考慮して、有効幅を800mm以上と ましょう。 ・床は、段差を設けないようにして、材質は水に強く、濡れても滑らないもの(耐水処理をしたコルク系や木質系フロー リング、クッションフロアー)を使いましょう。 ・手すりは、入り口部、移動や立ち座りの部分に設置すると転倒防止やスムーズな移動に役立ちます。 ・洗面化粧台は、座っても洗面ができるように、カウンターの下部を開放しておきましょう。 |
・脱衣室の換気は、冬場暖かい空気が逃げないように、熱交換型の
換気扇を選びましょう。 ・脱衣室の冬場は特に、温度変化が大きく身体に負担をかける場所 でもあるので、暖房計画をしましょう。 ・照明計画は、作業部分に影ができないように、位置や明るさを検討 しましょう。 ・コンセントは、水にかからない位置に、2ヶ所以上設置しましょう。 |
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・福祉用具をうまく活用すると、安全性や移動性が向上します。 ・扉は、介助者や車いすの使用を考慮して、引き戸(三枚引き戸) とし開口幅は800mm以上確保しましょう。又、取っ手は大きい もので操作のしやすく、扉のガラスは樹脂ガラスや網入りガラス を使用しましょう。 ・出入り口は、段差をつけず脱衣室に水がまわってこないように、 浴室側に排水溝を設けましょう。 ・浴槽のエプロンの高さは400mm前後とし、和洋折衷型のものを 選びましょう。 ・シャワー水栓は、温度調節が簡単なサーも付きのものを選びま しょう。 ・照明は明るく、まぶしすぎないものを選びましょう。 ・浴室の冬場は特に、温度変化が大きく身体に負担をかける場所でも あるので、暖房計画をしましょう。 ・給湯器は、お湯はりや保温を自動でできるものがあり、万一のとき に呼び出しができるリモコンがあるので、検討してみましょう。 |
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・トイレは、寝室に近い場所もしくは寝室の中に配置し、910× 1820mm以上の大きさをとりましょう。中に入って介助をする場合は 1365×1820mmのスペースをとりましょう。
・扉は、引き戸をお薦めします。スペースがなく開き戸の場合は、外開 きとします、開口幅は750mmはとりましょう。 ・床の段差はなくし、掃除がしやすく水に濡れても滑りにくい材質・仕上 げ(耐水処理をしたコルク系や木質系フローリング、クッションフロア ー)をしましょう。 ・手すりは、各動作に合わせて垂直、L型のものを使いましょう。 |
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・便座は、暖房便座やシャワー付き便座をお薦めします。 ・トイレの換気は、冬場暖かい空気が逃げないように、熱交換型の換気扇を選びましょう。 ・トイレの冬場は特に、温度変化が大きく身体に負担をかける場所でもあるので、暖房計画(パネルヒーター等) をしましょう。 ・照明計画は、明るく、まぶしすぎないものを選びましょう。 |
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